『細胞の分子生物学(第7版)』を読もう

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細胞の分子生物学(その32)

 現在2022年4月10日19時16分である。(この投稿は、ほぼ1023文字)

麻友「久しぶりに、分子生物学を、進めるのね」

若菜「7月1日まで、泣いても笑っても、2カ月ちょっとです」

私「少し復習だから、気になる点を、どんどん聞いて。それでは、始めよう」


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 塩基対の間の結合は糖-リン酸結合に比べて弱いので,DNA の二本鎖は,糖-リン酸結合の主鎖を壊すことなく引き離せる。引き離された鎖がそれぞれ鋳型になれば,今述べた方法で自分と相補的な新たな DNA 鎖が合成され,遺伝情報の新たなコピーが作られる(Fig.1-3)。


Fig.1-3 DNA 複製による遺伝情報の複製。
この過程では,DNA 二重らせんの2本の鎖が引き離され,それぞれが新しい相補鎖を合成するための鋳型として働く。

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        (細胞の分子生物学 4ページより)

結弦「ストップ」

私「おっ、来たな」

結弦「確か、このひとつ前のページの図で、(D)に、『各鎖の中のヌクレオチドは、強い共有結合でつながっているが、それぞれの鎖の相補的なヌクレオチドどうしは弱い水素結合で結ばれている』と、書いてあった。お父さんまでが、赤ちゃんを抱くよう、とか、コメントしてたけど、高校に入って、化学の授業が始まったら、『水素結合は、強い結合』だと習った。どういうこと?」

私「うん。これは、聞いてきたら、応えようと思っていた。まず、結合の力の強さで、最も弱いのは、距離の6乗に反比例して弱まる、分子間力(またはファンデルワールス力)と呼ばれるものだ。この分子間力のうち、特に水素が関係すると、遥かに強い結合になる。これを、水素結合という。さて、水素結合は強いが、これより遥かに強い、イオン結合、共有結合金属結合というものが、あるんだ。そういう意味で、文脈によっては、『弱い水素結合』という言葉も登場するんだ」

結弦「水素結合は、強いけど、弱いんだな」


私「今日は、ここまでにしよう。私に取っても、勉強になった。ところで、若菜、前回のスキャンしておいたぞ」

若菜「ありがとうございます」

若菜・結弦「おやすみなさーい」

麻友「おやすみ」

私「おやすみ」

 現在2022年4月10日21時41分である。おしまい。