『細胞の分子生物学(第7版)』を読もう

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細胞の分子生物学(その43)

 現在2023年2月21日20時53分である。(この投稿は、ほぼ2188文字)

麻友「(その40)のとき、言ってた、謎が、解けたのね」

私「海外留学の経験のある、若菜は、分かっていたのかも知れないが、(その40)のとき、


結弦「でもさあ、その上の本って、Not for sale in the United States or Canada. って、書いてあるじゃない。アメリカとカナダ以外では、売っちゃいけないってことじゃない?」

若菜「逆に、アメリカとカナダでは、非売品ということじゃないかしら?」



というやり取りをした。だが、私は、納得していなかった。だって、どう見ても、『アメリカとカナダでは、売ってはいけない』と、読める。一部の重要事項が、省略してあるから、アメリカ=カナダ版という別なものがあるのか? あるいは、アメリカやカナダでは、学生に勉強させるために、諸外国では教えられているけど、自分たちでは、まだ知らせていないことがあるのか?」

麻友「太郎さんが、そういう納得できないことを、是が非でも、納得ゆく結論へ持って行く姿勢には、これがあるから、数学でも、進んで行かれるのかと、感心するけど、解決してどうだった?」

私「1万4千円もする本を買っておいて、まがい物なんじゃないかと、疑いながら、訳したりスキャンするのは、やってられなかったと思う。解決して良かった」

結弦「どういうことだったの?」


私「今日は、ポートの英会話の日だったんだ。電車はスイスイ行って、12時20分頃には、逗子・葉山駅に着いたから、バスもすぐ来るかなと、期待したんだけど、30分以上待ってしまって、ポートに着いたのは、13時15分くらいだった。英会話のレッスンは、13時半からだが、食事の遅い私は、迷惑をかけてしまった」

若菜「お父さん、食事が遅いことに関して、以前働いていた会社で、言われたことがあるんですよね」

私「ああ、あれか。実は、もう前世紀のことだが、父と働いていた頃、加工をやらせる人を、新しく入れるという話で、良い新人になるかどうかの見分け方は、まずその人間を、食事に連れて行けと言うんだ。そして、『食事がのろいヤツは、要領が悪い。高いものを頼むヤツは、根性がある』とか、選び方を、先輩達が、しゃべっていたんだ」

結弦「それは、お父さんが、食べるのがのろい、ということの、言い訳?」


私「言い訳になっていないが、まあ、そう取っておけ。さて、今日のレッスンでは、いつもよりちょっと難しめの会話文だった」

麻友「どういうとき、難しいというの?」

私「プリントに書かれていない単語で、英作文して、しゃべる。というのは、私に取っては、結構難しい」

麻友「あらっ、じゃあ、英会話では、数学でのビハインドを、取り返せるかも」

私「そう。私に勝てるものなんて、いくらでもある」

若菜「お父さんなんて、『アーベルになれなかった男』なんですから、お母さん、ガンバレ」


結弦「それで、レッスンが、終わった後、あの本を見せたんだな」

私「色々見せたんだけど、肝心の非売品の部分は、これちょっとヤバいな、みたいで、みんな逃げちゃったんだ」

若菜「じゃあ、分からなかったの?」

私「教えて良いのかな? みたいに考えていた人が、


その人「この本は、アメリカでは、200ドルで、売られています」

私「ああ、本土では、安いんだね。私は、1万4千円も、出しているからなあ」

その人「安くない。200ドルということは、2万8千円くらいだから」

私「えっ、あっ、今、為替レート140円くらいか。じゃあ、本国の方が、高いと言うこと?」

その人「この本を、アメリカで、売ることを、禁ずるのは、アメリカでの版

これより安いからです。アメリカは、これより安い版を、持ち込んで欲しくないのです」

私「あっ、そういうことなの。じゃあ、ニセモノだということでは、ないんだ」

その人「はい」


と、ネットで、アメリカのアマゾンで、調べて、教えてくれた。麻友さんも、アマゾンで、購入する国をアメリカにして、『molecular biology of the cell』と検索して、rent でなく buy の方を見れば、$199 になっている」

麻友「太郎さんが、そこまで、手取足取り教えてもらうことは、珍しいわね」

私「結局、こういうややこしいことになっているのは、日本で、安く半額で買って、それを海賊版みたいに、アメリカで売ろうとする業者が、現れるからなのだろう。でも、それは、出入国管理及び難民認定法違反だからね。それに、そういうことが繰り返されると、むしろ日本で洋書を買うときの値段が上がって、かえって、良い状態だったのが、悪い状態になる。私が、最後まで、全部書いたのは、まがい物を訳しているのではないか? という心配をしている人を、助けたかったからである」


麻友「全力を出し切ったわね。もう22時55分よ。おやすみ」

若菜・結弦「おやすみなさーい」

私「おやすみ」

 現在2023年2月21日22時57分である。おしまい。